7月22日土曜日の稽古は3時間を越すものでしたが、長くは感じられませんでした。総勢10名でしたが前期高齢者が半数以上いるため、途中で何度か水休憩を取りながらの稽古でした。天野先生の技の見事さ、ご指導の分かりやすさは、驚きの連続と自分の常識を越えたものでした。本当の合気道は大東流にあることをしっかりと実感した次第でした。いま私は、天野道場で大東流が学べる幸せと、天野先生と巡り会えた幸せに浸りながらも過酷な3時間稽古に挑みました。
ハイライトは稽古の最後に天野先生が見せてくださった技で、触れた場所が相手の腕であろうが肩であろうが腹であろうが、片手を持たれようが両手を持たれようが、一人に持たれようが二人に持たれようが、合気上げ、合気下げを自由自在に操り、相手をその場に崩し制する想像を越えた技でした。正に凄技と言われるにふさわしい技の連続、ただただ私は、目にしっかりと焼き付けるのみでした。いつか!これが出来るようになりたいと強く願った次第でした。
襲いかかる者は前から来るか後ろから来るか、つかみに来るか蹴りに来るか殴りに来るか、何処をどんなふうに攻撃してくるか分かりません。だからこそ、こう来たら、こうとか、ああ来たら、こうとか、そんなことではなく、触れた瞬時に制する技でなければなりません。相手が違えば、攻撃の仕方が違えば、状況が違えば、それによって対処の仕方は全て変わりますが原理原則は変わりません。
合気の技は千変万化と合気道開祖植芝盛平先生は言われましたが、その千変万化の源が大東流の合気上げ合気下げにあることを知り、私は心を新たにしました。相手の首、肩に合気をかけることで重心を上方に上げ、体勢を不安定にさせて腰の支えを外せば良いのです。後は相手を思い通りにコントロールしてその場に落として固めるか、投げ飛ばすかすれば良いのです。
こうして参加者は3時間もの長い時間を充実したうちに終了しました。心地良い疲労感をシャワーで流したあとは、本日のスペシャル企画、天野先生古希の祝宴が待ってます。実は、天野先生が7月19日に御年70歳を迎えられました。稽古後一同は野草庵に移動して楽しいひと時を過ごしました。その中で私は先生にお願いしたき事をお伝えしました。それは、この素晴らしい大東流合気柔術をぜひとも後世に伝えてほしいということです。伝えなければ消えてなくなります。なんとしても後世に繋いでいただきたいと強く思っています。
また、天野道場が開かれて本年8月に10年とか!ならばぜひとも10年の節目に周年行事を行いたいと願っています。記念誌、演武、祝賀会をどんな形であれ、やるべきと思います。この日の祝宴を企画し様々なお骨折りをしてくださった遠藤ご夫妻には心から感謝いたします。先生のお気持ちを見事に忖度されたプレゼントも素晴らしかったです。さすが先生の一番弟子です。
最後に先生からお言葉をいただき、お開きとなりました。参加者一同、維心館天野道場のますますの発展と全員の健康を祈って手締めをしました。これからも、さらに元気良く、明るく楽しい稽古でありますように。
調べたところ「合気道天野道場」としての最初の稽古は2008年8月9日(土)だったようです。従って現状通りのスケジュールでいけば、2018年8月11日(土)が10年目最初の稽古ということになります。皆さん、覚えておいてください。
返信削除28日に上のようなコメントを載せましたが、その後、天野先生に調べていただいたところ、正式な発足は2008年9月7日(日)だったのではないかとのことです。しかし稽古自体は8月から始められていたようです。というわけで10年目最初の稽古は、2018年9月8日(土)ということになりそうです。
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