2017年4月11日火曜日

D氏による技の解説

本日の綾瀬稽古では、後ろから肩と片腕を掴まれた時、あるいは片手を両手で持たれた時に相手の持ち手を無力化し腰を取って制する技でした。ポイントは、まず体全体を柔らかく使うこと、持たれた箇所を動かさないこと。特に支点となる親指は動かさないこと。その上で、肩を前に小さく出して丸く円を描いて肩と肘を落とし手を手刀の形にして小指で床をなぞるように前に出す。相手はその手に導かれて前に崩れ落ちる。自分の肩を柔らかく回し肘を沈める動きで相手を崩せば、そのまま前に歩めば相手を無理なく従わせることができる。肩肘を沈めたあとに手先を肩の位置まで上げれば、相手は仰け反るから、相手のいる方向に体を寄せ手を落とせば倒すことができる。要するに、本日の技は合気上げと合気下げなのです。肩を回し肘を下げ親指を支点に小指は床をなぞるように、とは合気上げそのものです。また、合気上げで上げた手を後ろに落とせば、合気下げです。大東流はこの二つが身につかなければものにはならない。本日は楷書に近い動きでしたが、これが行書、草書となっていけば触れ合気となるのです。

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