昨日はどの技もうまくできなくて、いつも以上に悔しい思いで帰りました。技はすべて相手の肩、首に合気をかけなければならないのに、それを忘れていました。だから技をかけるときに重かったのですね。重いから力でなんとかしようとする、すると持たれたところを動かしてしまう。ますますダメ。片手でも、両手でも持たれたところはそのままに、まず軽く、ほんの少し、ピッと肩、首に合気をかける。それも、持たれた瞬間に行う。相手の指の第二関節辺りが自分に触れた瞬間に後の先で技をかける。ワン・ツーではなく、技はすべてワンで行う。触れた手で合気をかけるときには、相手の手、腕の肌をさすり、撫でるようにスリ上げる。目でも、胸でも腰でも、肘でも、手首でも相手に合気をかけることができる。特に目合気は大事。相手に触れることなく合気をかけられるからである。それらはすべて腰と連動して行うことが肝心。波動、羽ばたきの理論が重要となる。
昨日の技では、持たれたところをそのままにして、いかに相手を崩すかというのが難題であったが、稽古を通して肘を下げ腰を使うことで少しは克服することが出来たように思えた。でもまだ安心はしたくない。天野先生の次の稽古で何が飛び出すか心配ではあるが、全神経を集中して頑張りたい。
2017年4月19日水曜日
2017年4月11日火曜日
D氏による技の解説
本日の綾瀬稽古では、後ろから肩と片腕を掴まれた時、あるいは片手を両手で持たれた時に相手の持ち手を無力化し腰を取って制する技でした。ポイントは、まず体全体を柔らかく使うこと、持たれた箇所を動かさないこと。特に支点となる親指は動かさないこと。その上で、肩を前に小さく出して丸く円を描いて肩と肘を落とし手を手刀の形にして小指で床をなぞるように前に出す。相手はその手に導かれて前に崩れ落ちる。自分の肩を柔らかく回し肘を沈める動きで相手を崩せば、そのまま前に歩めば相手を無理なく従わせることができる。肩肘を沈めたあとに手先を肩の位置まで上げれば、相手は仰け反るから、相手のいる方向に体を寄せ手を落とせば倒すことができる。要するに、本日の技は合気上げと合気下げなのです。肩を回し肘を下げ親指を支点に小指は床をなぞるように、とは合気上げそのものです。また、合気上げで上げた手を後ろに落とせば、合気下げです。大東流はこの二つが身につかなければものにはならない。本日は楷書に近い動きでしたが、これが行書、草書となっていけば触れ合気となるのです。
2017年4月5日水曜日
会員D氏による稽古の感想
合気下げの集中稽古は良かったと思います。途中で帰ってしまいましたことは悔しく残念でした。電車の中で小指を支点に蛇の頭をぐっと下げる動きを何度も繰り返しました。すると、手首が自然に上がり、相手の肩に力が働くことがイメージされます。また、相手が手を取りに来た一瞬にチラッと手の先で合気上げの動きをすると、より効果的だということも理解できました。相手の皮膚一枚に力を及ぼすことで、相手に無意識の反応を起こさせ、反抗させず気づかせず、相手を導くことができるのですね。この合気下げを習得出来れば、相手がどんな体勢でいようとも、いつでも相手の腰を簡単に崩すことができます。相手に触れた瞬時に崩せれば、勝負はついています。正に触れ合気です。早くマスターしたいとウズウズしますね。ポイントは、けっして相手に押し込まず、小指を支点に指先を蛇の頭のようにぐっと下げること、その時手首が上がり相手の肩に力を及ぼし攻めること。下げた時には静かに息を吐くこと。腕で引くのではなく腰や体全体を使うこと。
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